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異性とプライベートゾーン

「プライベートゾーン」という概念がある。
例えば、『氷菓』の千反田えるのようなキャラクターは、容易く折木奉太郎との間のプライベートゾーンを乗り越える。奉太郎が異性であろうがお構いなしに物理的な距離を詰める少女である。けれども千反田えるのようなキャラは、プライベートゾーンについての例外である。お色気シーンを売りにしたアニメならともかく、異性同士の物理的な距離というのは、健全なアニメ(?)ならば節度を持った距離になる。同性同士よりも、距離が遠い。容易にプライベートゾーンを越境しない。逆に同性同士ならば、物理的な距離もそうだが、心理的な距離も近くなるのではないだろうか。

『ぎんぎつね』の第6回は、悟が居候しているまことの家にユミと日輪子が泊まりに来るエピソード。悟に対し、まこと・ユミ・日輪子は異性である。たとえば、あなた(とくに男性のかた)が悟の立場だとして、こういう状況になったら、どういう心理になるだろうか? すでに同居人として、同い年の女子高生(まこと)がいる。それに加えて、同級生のJKふたり(ユミ・日輪子)が、居候の身分とはいえ、自分の家に泊まりに来るのだ。

おれだったら平静でいられないけどなぁ。

『ぎんぎつね』第6回の録画を、もう一度観返してみる。
冴木神社に、ユミと日輪子がやってくる。「あんた背ぇ低いねぇ。あたしと同じくらい?」と悟の背丈をはかるユミ。この時点で、ユミと悟の物理的な距離が、近い。
そうだ、この回でまず目につくのは、ユミが悟に対するプライベートゾーンをほとんど意識しないかのように振舞っていることだ。まるでユミが悟を「異性」として認識していないかのように。なんの予備知識もなくこの回の映像を観た人は奇異に感じるかもしれない。「ユミが彼氏持ちである」という予備知識がなければ。「なんでこの娘は、会ったばかりの同年代の男子に対しこんなにベタベタしているのだ?」つまり、ユミと悟の距離が近すぎるという疑義を抱くのではないだろうか。
この回以前の流れを把握していれば、ユミが彼氏持ちだから、悟に対しむしろよそよそしくならない、彼女が悟をあまり「異性」として意識しない、ということが呑み込めるのだが。

Bパート、ユミがまことと日輪子を引き連れ悟の部屋に突入する場面。
やはり、悟との距離感がもっとも近いのは、ユミである。悟にひっつくように、近づいてくる。日輪子も、「今度ノート見せてくれないかしら」と悟に近づいてくるが、ユミと比べはるかに控えめな態度で、日輪子は悟に近づくのだ。それを「密着写真ゲット!」と撮影するユミ。とにかく、ユミのアクティブさ、異性である悟に対するあけすけない態度が目につく。

悟の視点になって考えてみる。
もしおれがこの場面での悟のような状況に置かれたら、とても平静ではいられない。特に、ユミのような女子にあんなに近寄られ、ベッタリされると、正直、性欲がうずく。
あなたの場合はどうだろうか? 突然自分の部屋に女子が入ってきて、この場面のように女子に言い寄られる(ちょっと語弊がある言い方だが)としたら。悟はけっきょく堪忍袋の緒が切れてユミの頭を叩くのだが、あなたは正気でいられるだろうか? 性欲を我慢できるだろうか?

それにしても、ああいうふうにユミにプライベートゾーンを越境されて、悟はよくムラムラ来なかったものだと思う。
けっきょく悟はブチ切れて女子三人の頭を叩き、「そこに座れ!」と正座させるのだが、この悟の女子三人に対する働きかけたかも、なかなかどうして積極的なものだ。
今度は、悟のほうから、女子のプライベートゾーンに食い入ってきているような印象を受ける描写にシフトしていく。



当時から抱き続けている印象がある。
「男女の距離がスゲー近くねえか?」という印象だ。この回を観て、年頃の男女の距離感の近さ(悟―まこと・ユミ・日輪子)を、異常とすら思った。
それは『ぎんぎつね』以前に、男女の距離感がもっと現実的なものに近いアニメを観ていたからかもしれない。

たとえば『TARI TARI』
女子高生3人と、男子高校生2人の、群像劇だった。
和奏、来夏、紗羽田中、ウイーン。
『TARI TARI』における男女の距離感は、執拗なまでにリアルに描写されていて、レビューサイトなどでもその点を指摘する声が多かったと思う。その距離感の生み出し方は、どちらかと言うと肯定的に評価されていたのだが――。

『TARI TARI』のような男女の距離感がリアリスティックなアニメと、『ぎんぎつね』のような男女の距離感が(おれの感覚からは)イレギュラーに見える(≒近すぎる)アニメを、次回はもう少し踏み込んで比較してみたい。
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