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『ぎんぎつね』と『夏目友人帳』

念願の『ぎんぎつね』第3巻を、ようやくレンタルすることができた。といっても、予算の都合で第4巻以降は借りられなかったが。ともかく、『ぎんぎつね』の内容について、ようやく語ることができる。久方ぶりだ。前回は、まこと・ユミ・日輪子という3人の少女キャラに焦点を当てた。本編の第1回と第2回に対し触れたのであった。

『ぎんぎつね』の第3回から第5回について、触れておく。
まず第3回だが、主に銀太郎にスポットが当たるものの、とくに重要な話というわけではないと思った。シリーズ中で要の役割を果たす話というわけではないと思う。だから、『ぎんぎつね』を急いで観てしまいたい、という方は、この回を飛ばしてしまうといい。
一転第4回と第5回は重要である。第4回で、「神尾悟」という背が低いまことと同い年の少年と、「ハル」という、悟がもといた稲荷神社の神使(しんし)が初めて出てくる。
悟は、まこと同様、神使の姿を観ることができる。もともと稲荷神社にいた悟だったが、悟が能力を受け継いだ祖父の死により、親戚に預けられ、そこでひどい扱いを受けた。あるきっかけから、悟が、まことの住む神社に居候するようになった。ところが悟とハルの間で一悶着が起こる。
第4回以降悟とハルはレギュラーキャラとして定着し、ストーリーでも大きめの役割を果たす。とくに悟と同年代の少女キャラ(つまり、まことやユミ、日輪子)の「距離感」が重要なのだが、この事項は次回以降に回す。とにかく第4回と第5回は、飛ばせない。そういえばおれがリアルタイムで『ぎんぎつね』を初めて観たのは、第5回だったと思う。


『夏目友人帳』というアニメがある。
このような類のブログを閲覧されるような方なら、たぶんご存知のアニメ作品であろう。「月刊LaLa」連載の少女漫画が原作で、アニメ版もしぶとい成功をおさめ、4期に渡ってTVシリーズが連綿と続いている。妖怪が観える少年の夏目くんが主人公で、そういう設定は、『ぎんぎつね』にかなり近い。さしずめ夏目少年のポジションが『ぎんぎつね』では神尾悟になるのだろうか。

客観的尺度というものを、あえてアニメ作品の評判に用いるならば、『夏目友人帳』は、評価が高いアニメである。もっともアニメについての客観的尺度などというものが十二分に議論されているとは当然思えないし、そもそも客観的尺度を持ち出す意義すらも怪しくなっているのだが、ともかく、投稿型レビューサイトやら動画サイトのアニメランキング動画などでは軒並み順位が高くなる傾向にある。

だが、おれは、似た設定・舞台を運用している作品同士を比べて、『夏目友人帳』よりも『ぎんぎつね』のほうを、アニメとして好ましく思う。好ましく思うという言い方には、いろいろな語弊がつきまとうが、”主観的”尺度なるものをおれがあえて持ちだすとしたら・・・・・・『夏目友人帳』より『ぎんぎつね』を、面白さの上位に置く。とにかく、『夏目友人帳』より『ぎんぎつね』を、好きでよく観ている。

何故か?
「何故、『夏目友人帳』よりも『ぎんぎつね』のほうを、おまえは好ましく思うのだ」
そういった問には、以下のように答えたいと思う。もっと正確にいうならば、『夏目友人帳』よりも『ぎんぎつね』のほうがアニメとして面白い、と思わせる、”作用”のことについて、述べたいと思う。

一言で言うなら、掲載される漫画雑誌が対象とする読者層の違いが、『夏目友人帳』と『ぎんぎつね』に対する印象を分けているのだ。
『夏目友人帳』の掲載誌が「月刊LaLa」ということは先述したが、「LaLa」がどういった雑誌であるかということも、こういったブログを閲覧される方ならきっとご存知だろう。『彼氏彼女の事情』や『桜蘭高校ホスト部』が連載されていた雑誌である。つまり、年齢層が高めの少女漫画雑誌である。
もっとも『彼氏彼女の事情』や『桜蘭高校ホスト部』はユニセックスな漫画作品と言ってもよく、両者のアニメ化作品も男の評判は大層良かった、と思っている。だが、『彼氏彼女の事情』の主役は宮沢雪野、『桜蘭高校ホスト部』の主役は藤岡ハルヒだ。つまり、両方とも少女である。
もっとも、ご存知の通り藤岡ハルヒは男装しているという条件がつく。それでも”ヒロイン”であることには変わりがない。対して夏目はどうか? 「少年」である。『夏目友人帳』は、夏目という少年が単独主人公の作品である。しかもアニメ版を観ていると、徹底的に夏目の眼から出来事を描いているのが感じられる。言い換えれば、夏目を主体として『夏目友人帳』の物語が形作られている。
一方、『ぎんぎつね』は重層的な作品構造を持っている。神尾悟が夏目のようなポジションであることは先述したが、『ぎんぎつね』の主人公は、冴木まことという少女なのだ。半分は群像劇で、冴木父娘・まこと―悟・まこと―銀太郎・銀太郎―ハル・悟―ハル・・・・・・などなど、まことの神社まわりだけでもこれだけの関係性が重なりあっている。これに加え、ユミ―日輪子・ユミとユミの彼氏・日輪子と生徒会長・日輪子と日輪子の運転手というふうに、幾重にも関係性が折り重なっている。日輪子の運転手の視点から物語ったエピソードもアニメ本編であるぐらいだ。そう、まずそこが、『ぎんぎつね』と『夏目友人帳』を分かつ。
『ぎんぎつね』の掲載誌は、「ウルトラジャンプ」。分類するなら、青年漫画雑誌だ。『ぎんぎつね』の原作はいちおう、青年漫画なのだ。主人公が女子高生であり、男性読者に「見られるもの」としての属性を持っている。神尾悟の上位に冴木まことがある。これがデカイのだ。

『夏目友人帳』を悪く言ってしまえば、ホモソーシャルなナルシシズムが濃い作品、ということになる。ホモソーシャルとかナルシシズムとかかっこつけた言い方をしなくともいいのだが、ともかく衒学的な言葉の使い方をすれば、ホモソーシャルなナルシシズムが感じられない『ぎんぎつね』のほうをより好ましく思ったのだ。そしてそのことは掲載誌のジャンルに支えられてもいるのだ。
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